78歳、缶を拾い続ける男——さくまさんの生き方
東京の街角で、毎日リヤカーを引きながら缶を集めるさくまさん。
彼の仕事は単なる「缶集め」ではない。それは生きるための誇りであり、やりがいのある仕事なのだ。
幼い頃から働き続けた人生
静岡で生まれ、千葉で育ち、中学1年生の頃にはすでに東京で働いていた。
昼は仕事、夜は夜間中学校に通いながら学び続けた。
しかし、時代の流れとともに建築業の仕事が減り、60代からホームレス生活を余儀なくされた。
それでも彼は働くことをやめなかった。
缶集めという仕事
さくまさんの仕事は、ただ缶を拾うだけではない。
✅ 道端に捨てられた缶も無駄にせず拾う
✅ 缶を綺麗に潰して袋に詰める
✅ リヤカーを大切にしながら、毎日コツコツと働く
雨の日でも、寒い日でも、彼は休まない。
「仕事をしていると楽しい。何もしないと、ただぶらぶら歩くだけだから。」
そう語るさくまさんの目には、働くことへの誇りが宿っている。
地域とのつながり
彼の仕事を支えるのは、地域の人々の温かさだ。
🏢 マンションの管理人が缶を提供してくれる
🏡 近隣の住民も協力して缶を持ってきてくれる
⛪ 食事を差し入れてくれる人々
ホームレス同士で支えあい、仲間の間で小屋を受け継ぐ。
彼の人生は、孤独ではなく、人とのつながりの中で成り立っているのだ。
左足の麻痺と、それでも続く仕事
10年前、左足が麻痺した。
それでも、彼は仕事を続けている。
「やりがいがある。」
そう言いながら、今日も缶を集める。
さくまさんの生き方が教えてくれること
彼の人生は決して楽ではない。
それでも、働くことに誇りを持ち、地域とつながりながら生きている。
78歳になっても、毎日働き続けるさくまさん。
その姿は、**「仕事とは何か」「生きるとは何か」**を私たちに問いかけている。
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