【相撲の裏方エリート】23歳・若手行司・木村勝之介さんの奮闘と夢

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大相撲の土俵で力士たちを裁く行司。その世界に15歳という若さで飛び込み、すでに8年のキャリアを積んできた若手行司がいます。富山県高岡市出身の木村勝之介さんです。

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中学卒業と同時に入門。幼少期からの“行司一筋”

木村さんは中学校を卒業後、大島部屋に入門。なんと2歳の頃から行司に夢中で、「母親」という言葉を覚えるよりも先に「朝青龍」という四股名を覚えてしまったほど。行司の衣装や軍配に心を奪われ、小学校6年生のときにはすでに「自分は行司になる」と決意していたといいます。

行司の世界は、番付と軍配だけじゃない

行司は単に「勝敗を裁く」だけの存在ではありません。階級は全部で8段階に分かれており、キャリアと実力が問われる厳しい世界です。また、行司の名字は「木村」と「式守」のみ。これは所属する相撲部屋によって決まります。

木村さんのような行司が担う仕事は多岐にわたります:

  • 番付表に「相撲字」を書く(これが書けなければ一人前とされない)

  • 大入り袋などの公式文書の筆耕

  • 場内アナウンスの読み上げ

  • 力士の名乗り書き

  • 稽古場や宿舎の掃除

  • 年下の力士への指導

  • 初切で場を沸かせたりなど

まさに「縁の下の力持ち」でありながら、土俵という舞台の格式を守るキーパーソンなのです。

趣味は“洗車機の動画鑑賞”!?

そんな木村さんの意外な一面は、洗車機の動画を見るのが好きというところ。どこか几帳面で観察眼が鋭いという行司の仕事と、趣味の親和性を感じるエピソードです。

行司にも“兄弟子”がいる

同じく富山県の朝日町出身である旭水野さんは、木村さんの兄弟子。相撲部屋では一緒にご飯を食べたり、生活を共にしながら切磋琢磨しています。力士だけでなく、行司にも“兄弟弟子”の絆があるのです。


相撲の魅力は、土俵の外にもある

行司という存在を通して見えてくるのは、大相撲という文化の奥深さです。勝敗を裁くだけでなく、書、言葉、所作、すべてにおいて美と厳しさを体現する存在――それが行司。

力士と同じく厳しい稽古と研鑽の日々を過ごしながら、相撲の伝統と格式を支える若き担い手、木村勝之介さんのこれからの活躍に注目したいですね。

土俵でよく耳にする「はっけよい」は、古語の「発気揚々(はっきようよう)」に由来するとされ、気合いを奮い立たせる意味が込められています。

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