70歳で研修医に挑む元エンジニア、伊藤昌広さん

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挑戦を支えた病院の理解と圧倒的な体力

第二の人生は“医師”の道 70歳の研修医(チューモク)

伊藤昌広さんは東京大学工学部を卒業後、ディーゼルエンジンの開発に35年以上携わった技術者です。57歳で早期退職し、60歳で金沢大学医学部に入学。年齢的に厳しい現実と向き合いながらも、医師になるという夢を追い続けました。

医師国家試験は決して簡単ではなく、4回の不合格を経験。年齢や試験の壁に阻まれ、多くの研修先から断られる状況に直面します。しかし、城北病院の大野健次院長は「多職種連携(IPW)が重要であり、伊藤さんのこれまでの経験は貴重だ」と評価し、何度も内定を出しました。この理解ある環境が、伊藤さんの挑戦を支えました。

さらに、70歳を迎えた現在も、週に2~3回のペースで研修後に1キロ以上泳ぐなど、体力面でも圧倒的な努力を続けています。年齢を理由に諦めるのではなく、挑戦を続けるその姿勢は、多くの人に勇気と希望を与えています。

伊藤さんの物語は、「年齢に関係なく挑戦し続けることの価値」と「理解と支援の重要性」を教えてくれます。どんな壁があっても、諦めずに前を向く人の背中を押す力強いメッセージです。

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