なぜ、ルシファーには研修先が見つからないのか?
なぜ“ルシファー”は全国民に見守られたのか?
医師国家試験に合格した──そのニュースは、本来なら関係者の間で静かに祝われるはずの出来事だ。
しかし、ある一人の合格者は、まるで漫画の最終回のようなドラマティックなクライマックスを迎え、なぜかヤフーニュースでも取り上げられた。

その人物の名は、「ルシファー(金子裕介)」。
東京大学医学部医学科、いわゆる“東大理Ⅲ”に9浪して合格し、医師国家試験には7度目の挑戦で合格。
それだけ聞けば「苦労人」で終わってしまいそうだが、彼はそれだけではない。
理Ⅲ合格者の中でも異例の数学オリンピック出場者という“才能型”の側面を持ち、ASD(アスペルガー症候群)という特性を公表しながら情報発信を行っています。
今、彼は「9浪」「国試7敗」ではなく、「ルシファー」という物語の主人公として、愛されている。
異能と挫折、そして“ルシファー”というキャラの強さ
YouTubeのチャンネル名は「東大理3ルシファーチャンネル」。
この名を聞いて、ただの“ネタ系”を想像した人はすぐに裏切られる。
映像の中にいるのは、抑揚の少ない語り口で、どこか飄々と話しながらも、常に自分の失敗と葛藤を真っ向から語る青年(40歳)だ。
彼は東大理Ⅲに入るまでに9年を要し、さらに医師国家試験にも6度落ちている。
普通なら精神が折れてもおかしくない。しかし、彼は淡々と受験を続け、YouTubeで発信を続けた。
しかも、その語り口は“痛々しさ”ではなく、どこかユーモラスで、観る者に「もっと知りたい」と思わせる魅力がある。
このギャップこそが、ルシファーのキャラクターを成立させている。
そして彼が「非凡な才能を持ちながら、社会や制度になかなか適応できなかった存在」であることが、多くの人々の共感を呼んだ。
典型的キャラクター属性で見る“ルシファー”の物語
ジャンプ漫画の主人公やドラマのヒーローに共通する要素を、ルシファーさんに当てはめてみると、以下のようになる。
属性 | ルシファーさんの特徴 |
---|---|
出自 | 数学オリンピック出場の才あり(才能型) |
試練 | 9浪+医師国家試験7回不合格(挫折型) |
特性 | ASDによる社会とのミスマッチ(障壁) |
仲間 | ネットで応援してくれる人たち |
宿敵 | 時間・制度・偏見…そして己自身 |
特技 | 学び続けること |
“masical OS”“masical AI”とは何か?
masical OSとはPC内のハードディスクが破損されてもデータを抜き出すことができるUSBメモリのこと。
masical AIとはAI学習のための学習環境を一定にできる。教室での集団学習に。
ルシファー研修先が見つからない理由を医師が考察する
視聴者の中には「高須クリニックでルシファーさんを雇ってほしい」と声を上げる人もいますが、実際には高須クリニックでは研修医の受け入れを行っていません。
また、研修医を受け入れる病院自体が限られているのが現状です。
高須幹也医師によれば、かつては医師免許さえあればペーパードクターでも働くことが可能だったものの、現在では法律の改正により、少なくとも2年間の初期臨床研修を修了しなければ医療行為ができない制度になっています。
さらに、ネット上での発信が目立つ医師志望者に対しては、受け入れ先の病院側も慎重になる傾向があると話しています。
それは、病院のブランドや風評リスクに配慮する視点から当然といえるかもしれません。
次なる目標は「医師としてのスタートライン」と「Wライセンス」
今は医師になるために研修先を探しています。本当の意味で医師としての第一歩を踏み出すには、まだもう一つの“壁”を越えなければならないのだ。
それでもルシファーさんは前を向いている。
次なる挑戦として掲げているのは、司法試験への挑戦。
医学に加え、法の世界にも足を踏み入れ“Wライセンサー”を目指しているそうです。
研修は義務なので受けさせてほしい。
— Dr.YusukeKaneko (@fxgodzeuss) May 15, 2025
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