依頼内容:忘年会に呼ばれなかった女性の願い
探偵ナイトスクープの依頼者は、林まゆ美さん。
担当探偵はおなじみの間寛平さんです。
依頼内容はなんとも切ないものでした。
「職場の忘年会に呼ばれなかったから、私も忘年会をしたい。」
まゆ美さんが働く職場は25人。
しかし、彼女ともう一人の男性社員だけが忘年会に誘われず、職場の仲間たちは彼女を置いて飲み会へ。
幼い頃からスナック通いの両親に連れられ、
「人前で堂々と歌えなきゃ社会でやっていけない」と言われて育ったまゆ美さん。
得意曲は**『ロンリー・チャップリン』**。
その十八番を披露する場もなく、寂しい思いをしていました。
スナックで「夢の忘年会」を開催!
今回の放送では、間寛平さんの協力のもと、石川県小松市にある「レリーフ」さんを貸し切りにし、特別な忘年会が開催されました。
そこで、まゆ美さんの夢がついに実現します。
しかし、笑顔の奥には壮絶な過去が隠されていました。
彼女の歩んできた人生を知ることで、その笑顔の意味がより深く心に響くのです。
まゆ美さんの壮絶な過去:本当の両親を知らない
実は、まゆ美さんには知られざる過去がありました。
彼女は生まれてすぐに林家に養子として迎えられたのです。
育ての両親は実子に恵まれず、それでまゆ美さんを養女として迎え、愛情をたっぷり注いで育ててくれました。
しかし、小学生の頃に「自分が捨てられていた夢」を見てしまい、
母に尋ねると「そんなことあるわけない!」と否定されました。
ところが、27歳の時。
父との口論の最中、衝動的に
「私は養子なんでしょう?」
と口にします。
その瞬間、夢で見たことが現実だったと知ったのです。
再会:父の言葉「お前は天から降ってきた宝物」
は父・利彦さん(80歳)との関係も冷え切っていました。
しかし、この「忘年会」が奇跡を起こします。
会場に現れたのは、なんと利彦さん本人。
娘のために、こっそり参加してくれていたのです。
「どこで生まれようと、親子には変わりない。
まゆ美が生まれたときは、天から降ってきた宝物のようだった。」
まゆ美さんは涙ながらにこう伝えました。
「40年育ててくれてありがとう。」
間寛平さんも思わずもらい泣き。
さらに「うちはみんなAB型だから相性が悪い」と笑う利彦さんに、
寛平さんも「俺もABや!」と返し、会場は笑いの渦に。
スナックで流れた「ロンリー・チャップリン」
最後はスナックの常連客やスタッフも集まり、
まゆ美さんが**『ロンリー・チャップリン』**を熱唱。
涙と笑顔の混じる、最高の「忘年会」。
孤独だった女性が、家族の愛を取り戻した夜でした。
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