はるな愛｜いじめを乗り越え、子ども食堂を開く理由とは？

はるな愛さんは、タレント・実業家として活躍しながら、2017年から毎月1回子ども食堂を開催している。彼女の人生には、いじめや貧困といった困難があったが、それを乗り越えた経験が、現在の活動につながっている。

幼少期の苦難といじめ

はるな愛さんは、幼少期から自身の性別に違和感を抱えていた。しかし、周囲の環境に合わせようと「男らしく振る舞う」努力をしていたものの、テレビ番組で松田聖子さんのモノマネを披露したことがきっかけで、中学時代にいじめの標的となる。

いじめは言葉だけでなく、暴力にも及び、掃除道具の中に閉じ込められたり、石灰を顔に押し付けられたりと過酷なものだった。誰にも相談できず、歩道橋から飛び降りようと考えたこともあったが、「親を泣かせたくない」という思いが彼女を踏みとどまらせた。

ニューハーフの世界との出会い

そんな中、両親が経営するスナックの常連客に誘われ、ニューハーフのショーパブを訪れたことが転機となる。そこで「ここが自分の居場所だ」と感じ、放課後に通うようになったことで、いじめがピタッと止まった。

この経験が、彼女の人生を大きく変えた。自分を受け入れてくれる場所を見つけたことで、はるな愛さんは前向きに生きる力を得たのだ。

子ども食堂を開く理由

はるな愛さんは、2017年から毎月1回、子ども食堂を開催している。自身が経営する鉄板焼き店の営業時間外に、無料または低価格(大人１００円)で食事を提供し、子どもたちの居場所を作る活動を続けている。

彼女自身が経済的に厳しい家庭で育った経験があるため、同じような環境にいる子どもたちの力になりたいという思いで始めた。食事だけでなく、安心して過ごせる場を提供することを大切にしている。

はるな愛の挑戦は続く

はるな愛さんの人生は、困難を乗り越えながら新しい道を切り開いてきた。いじめや貧困を経験したからこそ、今、子どもたちに温かい食事と居場所を提供する活動を続けている。

彼女の挑戦は、これからも多くの人に勇気を与え続けるだろう。